鳶職の仕事内容を10年経験者が紹介【足場屋と足場鳶の違いも解説】

 

悩んでいる人

鳶職ってどんな仕事内容なんですか?足場屋と足場鳶は違ますか?そして現場経験がない僕のような人がするなら、おすすめはどっちですか?

 

こんな悩みに応えます

今回は鳶職10年の経験をいかして、鳶職の仕事内容を教えます。実際に、僕は17歳から20年間建設業に携わってきました、もちろん足場鳶も経験済みです

足場屋と足場鳶って何か違うの?ってひとも多いですからね。

 

「鳶さん」と「足場屋さん」「鉄骨屋さん」と呼ばれてきた僕が、鳶職の違いと必要な資格について解説していきます

 

本記事の内容
足場屋と鳶職の違い
足場屋の他の鳶職の種類
足場屋と足場鳶に必要な資格

キンパパ
足場屋、足場鳶他にも数種類の鳶職を経験し、建設業20年以上(ナウ)の僕が解説します

鳶職の仕事内容を10年経験者が紹介【足場屋と足場鳶の違いも解説】

 

鳶職といっても職種によって仕事内容が全然違います。

 

簡単に解説するとすれば

  • 鳶職=高所作業専門
  • 足場鳶=足場を組み立てる専門鳶
  • 鉄骨鳶=鉄骨を組み立てる専門鳶
  • 重量鳶=重量物を扱う専門鳶
  • 橋梁鳶=橋桁をかける専門鳶
  • 送電鳶=鉄塔に登って作業する専門職

 

つまり、仕事内容によって鳶職も専門に別れている感じ。たとえるなら同じ呼び名の会社だけど、部署が違えば仕事内容も変わるみたいな。

〇〇株式会社の中でも経理と営業では仕事内容は違いますよね、マルっと説明をするとしたらこうです。

 

足場屋と鳶職との違い

 

足場屋とは、主に楔式の住宅用の足場を専門に施工する鳶の事。自社の材料をトラックに積んで運び、現場で組み立てます

使う道具は主にハンマーで、寸法とおりの材料を組み立てていきます。作業現場は改修現場が多いイメージ。マンションとかを修繕するときに組み立てる足場の専門職が足場鳶ですね。

豆知識
改修現場とは、既に出来ている既存の建物を修繕する工事現場です

改修現場の反対は新築現場です

 

鳶職の仕事内容

足場鳶とは

 

足場鳶とは、主に新築の建築現場で活躍する鳶職。

 

新築のマンションなどを建てる時には、鳶職の他にも

  • 大工
  • 鉄筋屋
  • 型枠解体屋
  • 内装屋
  • 電気屋

などの職種が協力して、新築現場で一つの建物を作り上げていきます。

鳶職は「鳶さん」や「足場屋さん」とも呼ばれますが、基本的にやることは変わりませんね。

 

 

筋パパ
現場での作業内容は他業種のサポートです

 

 

例えば、鉄筋屋が階段の鉄筋を組みたい時に足場が必要だったりします。そんな時は、鳶職が呼ばれてさくっと足場を作成。

他にも、大工が枠を建てたい時に足場をかけたりもします。

 

つまり、新築の建築現場の鳶職は、現場のサポート全般を請け負うリーダー的な職種という事です

 

鉄骨鳶の仕事内容

鉄骨鳶とは

 

鉄骨鳶とは、主にSRC造の新築現場での活躍する鳶職。

鉄骨鳶と言う名前のとおり、鉄骨を組み立てる専門鳶職です

豆知識
業界用語では建て方とも言います

例・今日は「建て方」

 

クレーンを使って合図を出し、鉄骨の柱を立て、梁を取り付けていきます。

梁を巻いたら、次の業者が安全に作業できるように水平ネットを張ります。

 

筋パパ
昔は無線を付けて梁をおさめていましたが、今はクレーンの操作側です

 

その後、梁にボルトを入れ「本締め」と言われる作業でボルトの強度を高めます

 

筋パパ
そのため、本締め作業は悪天候時には中止です

 

 

本締めを終えたボルト部分に、ペンキを塗って完成です。

 

豆知識
本締め作業が終わった箇所ににペンキを塗る事をタッチアップと言います

 

重量鳶の仕事内容

重量鳶とは

 

重量鳶とは、主に発電所や工場のプラントと呼ばれるところで作業する鳶職です

石油製油所などは、常にメンテナンスが必要。

仕事内容としては、配管部分の交換や機材の入れ替えなどです。重い物や特殊なものが多いので、専門知識が必要です

 

重量鳶の主な仕事内容は

  • 配管の交換や機材の入れ替え
  • 交換する時の足場を組み立て

つまり、プラント内で重量物を扱う総合職の様な鳶職。

考えられないような何百トンもある重量の物を取り付けたりしますよね。専門職の重量鳶が活躍するという訳。

 

プラント以外でも、キュービクルの交換をしたりする専門の重量鳶もいます

 

豆知識
キュービクルとは変圧器です

 

キュービクルを扱う重量鳶の作業は、夜間に行われる事が多いです

 

 

なぜなら、電気が止まるからです

 

という訳で、こちらも時間と専門性が求められます

 

つまり、重量鳶と言う専門業者が必要になるという事ですね

 

 

筋パパ
僕はクレーンを運転しているので、夜間作業で重量鳶と仲良くやる場合もあります

 

 

橋梁鳶の仕事内容

橋梁鳶とは

橋梁鳶とは、字のごとく橋を架ける専門職です

 

 

橋げたにもいくつかの種類があります

 

  • 普通のH型の橋げたを架ける構造
  • ボックス型の橋げたを架ける構造

 

です

 

どちらも想像できないほどの重量を扱うので専門知識が必要です

 

筋パパ
橋げた一つで数十トンです

 

 

僕も橋梁鳶を2年程経験しました

 

橋梁鳶の特徴は、とにかくボルト入れの数がハンパじゃ無いです

 

 

注意して見てもらうと、橋のつなぎ目部分に、無数のボルトが入っていると思います

 

 

橋梁のボルト入れは、仮のボルトを入れて作業を進めていき、後方から本ボルトを入れる作業に分かれています

 

 

橋げたは背が高いので一人ではボルト入れができません

 

H型の桁では反対側からボルトを入れてもらいます

 

 

ボックス型の桁では、中に人が入りボルトを締めていきます

筋パパ
ボックス桁の中はメチャクチャ音が響き、うるさいです

 

 

 

ボルト入れの作業は、常にハンマーを振り回しているので、夏はめちゃ熱く、冬でもめちゃ熱いです笑

 

 

握力がハンパじゃなく疲れます

 

 

という訳で、橋梁鳶は橋を架ける専門の鳶職という事ですね

 

送電鳶の仕事内容

送電鳶とは

送電鳶とは、主に鉄塔に登り電線のメンテナンスをする専門の鳶職です

正式名称は送電線架線工。特別高圧架空電線路の敷設や保守作業などを行う。作業には電気工事士の資格が必要なため就業者は工業高校高等専門学校の卒業生が中心だという。近年は担い手が少ないため、送電線架線工会社は人員の確保に困窮している。

wiki

 

筋パパ
知り合いが高校を卒業して就職しましたが数か月で辞めました

 

仕事場は主に山奥です

 

 

つまり送電鳶は、人里離れた山奥の高い所で作業をしなければならない専門の鳶職ということです

 

 

鳶職で【必要な資格】を紹介します

足場屋と足場鳶に必要な資格

 

鳶職をひとくくりにしても、必要な資格が違ってきますので紹介します。

 

足場屋に必要な資格

 

足場屋に必要な資格は主に2つです

  • 中型免許
  • 足場組立作業主任者

です

中型免許

中型免許は、現場に足場材を運ぶ時に使います

ちなみに僕らの時代は普通免許で中型と言う概念がなかったので4トントラックなどは普通免許で乗れました

 

中型免許は資格ではなく、免許です

 

一般的には教習所など試験を受けて交付されます

 

 

足場屋で稼ぎたいなら中型免許は優遇されます

 

 

昇給するチャンスも大きくなるので、中型免許は余裕があれば取得しておくのをおすすめします

 

 

足場の組立等作業主任者

足場の組立等作業主任者は技能講習です

つり足場、張出し足場又は高さが5m以上の構造の足場の組立て、解体又は変更の作業を行う場合において労働災害の防止などを行う。

wiki

 

受講資格は

足場の組立て、解体又は変更に関する作業に3年以上従事した経験を有する者。wiki

です

足場鳶に必要な資格

新築の現場で活躍する、足場鳶に必要な資格は多いです

 

 

なぜなら、新築現場で求められる仕事は多種多様だからです

 

 

その分応用力も必要ですが、やりがいも多い鳶職と言えます

 

筋パパ
他の業種とも仲良くやるようにします
あの鉄筋屋むかつく!などはやめましょう

足場の組立等作業主任者

上記の説明のとおりです

 

鉄骨組み立て作業主任者

鉄骨組み立て作業主任者の正式名称は建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者と言います

 

筋パパ
僕も知りませんでした

建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者(けんちくぶつとうのてっこつのくみたてとうさぎょうしゅにんしゃ)は、労働安全衛生法に定められた作業主任者(国家資格)のひとつであり、建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者技能講習を修了した者の中から事業者により選任される。

wiki

概要はこんな感じです

 

建築物の骨組み又は塔であって、高さが5m以上である金属製の部材により構成されるものの組立て、解体又は変更の作業を行う場合において労働災害の防止などを行う。

wiki

 

受講資格はこんな感じです

 

建築物の骨組み又は塔であって、金属製の部材により構成されるものの組立て、解体又は変更の作業(次号において「建築物等の鉄骨の組立て等の作業」という)に関する作業に3年以上従事した経験を有する者

wiki

 

筋パパ
ちなみに僕は足場鳶よりだったので鉄骨の資格は持っていません

玉掛け(4トン以上)

玉掛けとは

玉掛け(たまかけ)は、クレーンなどに物を掛け外しする作業のことである。

wiki

玉掛けの資格は必須です

 

 

なぜなら、現場では重量物だらけだからです

 

悩んでいる人
4トン以上の材料ってあまりないから関係ないですよね

 

と思われがちですが違います

 

 

品物の重量は関係なく、使用するクレーンによるからです

 

 

例えば、品物の重量が100㎏でも、使用するクレーンが25トンの場合は、4トン以上の玉掛けの資格が必要になるという事です

 

日本では労働安全衛生法により、労働安全衛生法施行令第20条第16号において「制限荷重が一トン以上の揚貨装置又はつり上げ荷重が一トン以上のクレーン、移動式クレーンもしくはデリックの玉掛けの業務」に就く者を制限している。つまり、荷物の重さにかかわらず、クレーン等の能力が1トン以上の場合に、ワイヤーを掛けたりして、荷物を吊り上げたりさせることに一定の資格(労働安全衛生法に規定する「玉掛け技能講習」の修了者)を要求している。

wik

豆知識
ユニックの正式名称はトラック搭載式クレーン
ユニックとは古川ユニックが「UNIC100」を開発し、「トラック搭載型クレーンの代名詞」と形容された

 

筋パパ
僕が玉掛けの資格を取った時の講習期間は2日間でしたが最近はどんどん伸びています

 

危険な作業で事故も増えているので、資格を取り安全に作業をしましょう

 

玉掛けとは

 

玉掛け(たまかけ)は、クレーンなどに物を掛け外しする作業のことである。

wiki

 

型枠支保工の組立て等作業主任者

型枠支保工の組立て等作業主任者とは

型枠支保工の組立て又は解体の作業を行う場合において労働災害を防止する。

wiki

悩んでいる人
型枠大工さんではないので必要ないですね

 

と思われがちですが実は違います

 

なぜなら、足場鳶も支保工足場を組むからです

 

 

支保工とは、支える足場つまり、荷物を載せる為の足場です

 

筋パパ
新築現場では「鳶さん、ここにステージ組んで」と言われる事が多いので必要です

 

 

支保工足場を組むには、型枠支保工の組立て等作業主任者の資格が必要です

 

 

受講資格は以下のとおりです

型枠支保工の組立て又は解体に関する作業に3年以上従事した経験を有する者

wiki

 

あれば便利な資格

ここからは必須ではないですが、作業をするにあたりあれば便利な資格を紹介します

 

 

  • 高所作業車運転者
  • とび技能士

です

 

 

高所作業車運転者は技能講習と特別講習があります

  • 技能講習は作業床の高さ10m以上全ての高所作業車
  • 特別講習は作業床の高さ2m以上10m未満の高所作業車

を運転することが出来ます

 

 

ちなみに技能購入を取得すれば消防車のはしご車にも乗れます

つまり、現時点では高さに制限がないという事です

 

 

とび技能士は国家資格です

 

と言っても、建設業で20年以上働いてきましたが、とび技能士の資格を持っている人は数人でした

 

必須ではないですが、持っておくと、自慢できるという感じです

 

 

以下概要です

とび作業の段取り、仮設の建設物の組立てや解体、掘削、土止めや地業など、とびに関する能力を認定する国家資格であり、名称独占資格である。 等級には、1級~3級まであり、それぞれ上級技能者、中級技能者、初級技能者が通常有すべき技能の程度と位置づけられている。

とび技能士は、職業訓練指導員 (とび科)の実技試験免除資格になっている。

wiki

 

筋パパ
実技試験内容です
  • 1級
  1. 丸太又は鋼管を使用して真づか小屋組の作業を行う。
  2. そり(こした)にのせた重量物の運搬の作業を行う。
  3. 3種類の重量物の目測の作業を行う。

試験時間=2時間15分(丸太)、2時間5分(鋼管)

  • 2級
  1. 丸太又は鋼管を使用して片流れ小屋組の作業を行う。
  2. 3種類の重量物の目測の作業を行う。

試験時間=2時間5分(丸太)、1時間55分(鋼管)

  • 3級:枠組、単管及び木製足場板を使用して、枠組応用登り桟橋の組立てを行う。試験時間=2時間

wiki

筋パパ
ちなみに、正式に試験を受けてはいませんが、あるゼネコン主催の大会で、1級小屋を組み立てた時は1時間5分で組み立てた実績があります

 

まとめ:鳶職はきついけどやる価値はあります

 

以上でまとめます

鳶職の仕事内容は建造物によって専門性が変わります。

 

 

  • 足場屋は、楔をハンマーで入れ込む足場を体力勝負でこなし
  • 足場鳶は、新築現場で他業種と連携して、一つの建物に最初から最後まで携わります

 

足場屋や足場鳶の他にも鳶職の種類は

  • 鉄骨鳶
  • 重量鳶
  • 橋梁鳶
  • 送電鳶

があります

 

どれも専門性が高く、目的にあった鳶職を選ぶとよいですね。ちなみにどの鳶職もきついという点は共通。

 

という訳で、今回は以上になります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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